新型コロナウイルスの訪問診療チーム
「KISA2隊（きさつたい）」が情熱大陸に登場します。
経歴や出会いにも意外なエピソードが！
調べてみるとこれまでの常識に囚われない取り組みが行われていました。
全国に先駆けた取り組みとして他メディアにも登場し注目のチーム。
気になる経歴やベールに包まれた情報を紹介したいと思います。
プロフィール
結成：2021年2月
名称：KISA2隊（きさつ隊）
正式名称：Kyoto Intensive Area Care Unit for SARS-CoV-2対策部隊
所在：京都（大阪にも隊が増えた。）
内容：新型コロナウイルスの訪問診療の専門チーム（京都の連合医療チーム）
ミッション：在宅療養者のもとへ往診、重症化を防ぎ入院件数を減らし医療崩壊の防止。
メンバー：
・守上佳樹（もりかみよしき）41歳／よしき往診クリニック 院長
・宮本雄気（みやもとゆうき）34歳／よしき往診クリニック 常勤医
・小林正宜（こばやしまさのり）38歳／葛西医院（大阪市生野区） 院長
その他医師、看護師、歯科医、薬剤師、セラピスト、栄養士、介護士など、およそ50人
新型コロナウイルスの訪問診療という取り組みを
全国に先駆けて行ったチームになります。
守上先生は結成の経緯について次のように語っています。
「在宅医療は皆なかなかやりたがりません。24時間365日対応で、夜も遊びに行けませんから。それでも、誰か一人がやり始めると、それがスタンダードになっていくものです。」
「専門化したコロナ対策医療チームが、かかりつけ医でなくでもコロナ患者をまず初めに訪問診療していく。私達は昨年夏頃から、いずれこういう状況になると予想して水面下で準備をしていました。それが、今年1月頃から『コロナ患者が自宅で亡くなった』と報道されるようになって、多くの方が必要性を認識してくれました。最初は『なんでやっているの？』と疑問の声をかけられたものですが、今では『どうやっているの？』と仕組みを聞かれるようになりました。」
出典元：https://media.mk-group.co.jp/entry/mknews-kisa2tai-20210701/
既に2020年夏から構想を考えていたとの事です。
全国ではコロナ自宅療養者が500人以上亡くなるなか、
京都市内の100人以上の自宅療養者の自宅死亡者は0という実績を残しています。
守上先生は成功している理由について次のように述べています。
「行政・保健所と民間医療が手を組むことができました。地域の多くの医療介護機関からも協力いただけるようになり、うまくいっています。国など上が決めたことは、現場に行きわたるまでに遅れることが多く、組織内部で連携ができないままで危機に陥ることにもなりかねないと思います。」
「今回私たちが現場から決めて始めたからうまくいったと思います。実はチーム内の医師同士も大学の派閥が異なり、一般にあまり仲よくないとも言われるくらいですが、それでもがっちり肩が組めたのは、現場サイドの自分達が自ら動いたからです。」
出典元：https://media.mk-group.co.jp/entry/mknews-kisa2tai-20210701/
現場の命を救いたいという思いが必要とされる医療の構想を生み
実行力に結びついた成果なのですね。
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名前の由来は鬼滅の刃！？
チーム名称のKISA2隊（きさつ隊）という一風変わった名のはどこからきているのでしょう。
これは絶大な人気の漫画アニメ「鬼滅の刃」に由来しています。
鬼滅の刃に登場する「鬼滅隊」は、人間を鬼から守るために作られた組織です。
主人公やその仲間達が属する舞台です。
その理由に関して次のように述べています。
困難な新型コロナに立ち向かう訪問診療メンバーが、自らを鼓舞できる名前だと考えたからだという。
出典元：https://www.mbs.jp/jounetsu/
鬼を新型コロナウィルスに例え、患者を守るという意思を表現しているのかもしれませんね！
経歴
2008年 金沢医科大学卒業
2008年 京都大学医学部附属病院研修
2009年 公立豊岡病院研修
2010年 三菱京都病院
2017年 医療法人双樹会よしき往診クリニック 開院
宮本雄気（みやもとゆうき）34歳／よしき往診クリニック 常勤医
2012年 京都府⽴医科⼤学 卒業
2012年 湘南鎌倉総合病院（初期研修） ※日本一救急車のくる病院といわれている
2014年 京都府⽴医科⼤学 救急医療学教室
2017年 よしき往診クリニック ⾮常勤医師
2018年 京都府⽴医科⼤学 総合医療・医学教育学 助教
2019年 東京⼤学 公共健康医学専攻 大学院へ再進学
小林正宜（こばやしまさのり）38歳／葛西医院（大阪市生野区） 院長
2009年 帝京大学医学部医学科 卒業
2009年 大阪市立大学医学部附属病院臨床研修開始
2011年 同臨床研修修了
2011年 大阪市立大学大学院医学研究科 入学
2011年 大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター 勤務
2015年 大阪市立大学大学院医学研究科 卒業
2015年 藤井寺市民病院 内科勤務
2016年 大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター 勤務
2018年 葛西医院 勤務（7月～院長職）
大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター 非常勤
育和会記念病院 総合内科・救急 非常勤
守上先生は在宅診療のスペシャリスト
宮本先生は救急診療のスペシャリスト
そのお二人がタッグを組んでいる体制なわけです！
その思いに賛同した小林先生が「KISA2隊大阪」として活動を開始。
活動範囲を広げています！
異業種を受け入れる取り組み
KISA2隊は医療関係では例の少ないと言ってもいい異業種の連帯に積極的です。
その一例が様々な高品質なサービスを提供するMKタクシーとの連帯です。
MKタクシーが訪問診療の送迎を担ってくれているのです。
「医療業界だけでなく、MKタクシーと一緒にやることで、患者さんの命を救いに行っています。普段、医療業界も固まりがちなので、こういう他業種との交流があることで、壁を打ち破ることができたように思います。」
「そして、ドライバーがよくて、『一緒にチームとして命を救う』との気持ちで動いてもらっています。実際にも私達が運転するよりもスムーズで、その移動時間で休んだり、次の診療の準備を整えることができています。」
出典元：https://media.mk-group.co.jp/entry/mknews-kisa2tai-20210701/
また守上医師と宮本医師が務める「よしき往診クリニック」でも
他業界から転職したスタッフも多く在籍してました。
アパレルメーカーや広告代理店でマーケティングに従事した経歴の持ち主を広報に採用したり、通信インフラ関連の会社に勤務していた人材を事務に採用したりといった事例があります。
よしき往診クリニックでは「メディカルコーディネーター」という職種名で、院内スタッフが訪問診療に同行することを奨励している。医師が診療に専念できるよう、院内スタッフが現場でも要となってチームをサポートする体制を取っているのだ。
「医療者だけ、院内だけでメンバーを固めるよりも、できるだけ多彩な個性をミックスして作った方がいいチームが生まれると思っています。いろんな経験を持った、性別や来歴の異なるメンバーだと、衝突も多いし、理解しあえないことが多いかもしれない。でもそんなチームで困難を乗り超えた時に、次のステージに到達できると考えています」
出典元：https://post.medicalcare-station.com/team/481/
この様な業種の壁を取り払い各分野の長所を取り入れる事で、
これまでに無いサービスを提供できる力があるのだと感心しました。
これも根底には患者の為にという思いがあるのでしょう！
出会いは音楽フェス！？
KISA2隊のメンバーでもあり「よしき往診クリニック」に努める
守上医師と宮本医師の出会いには面白い秘話がありました。
なんと初対面は野外音楽フェスティバルでした。
以外にもロック系のフェスです！
後日、守上先生が当時宮本先生が務めていた京都府立医科大学に訪ね
お互いの方向性や課題をじっくりと話し合い、
一緒にタッグを組もうとなったようです。
そんな経緯があり宮本先生が「よしき往診クリニック」の
非常勤医師として勤めるようになりKISA2隊の結成にも至りました。
そんな斬新な出会いがあり今に至ることに驚きです。
お二方の医療に対する理念に通づるところがあったのでしょうね。
まとめ（あとがき）
KISA2隊が全国初の事例を打ち立てたのには、
住宅医療にたいする強い気持ち・結束力・行動力が背景としてある事がわかりました。
これからKISA2隊の活動が全国に広がっていく事を期待したですね。
今後の活躍や動向にも応援していきたいです！
最後までお読み頂きありがとうございました。
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